紀要論文 <論考> 中国の経済開発 ―都市労働者の2階級制のもとでの
<Article> The Economic Development in China -Under the System of Two Classes of Worker in the Area of the City
ロンコウ チュウゴク ノ ケイザイ カイハツ トシ ロウドウシャ ノ 2 カイキュウセイ ノ モトデノ

宋,仁守

67 ( 1 )  , pp.103 - 120 , 2016-05-15
ISSN:0474-7909
NII書誌ID(NCID):AN00028448
内容記述
中国の都市部では都市工(都市正規労働者)と,農村からの出稼ぎ労働者である農民工という2階級の労働者が存在する。まず,共産党と都市工が一体化することによる共産党1党独裁体制が,制度的要因に起因する都市工と農民工との賃金をはじめとする様々の格差の維持,存続を可能にしている点を明らかにしている。都市部に2階級の労働者が存在するモデル分析からは,都市工と農民工の賃金格差が,中国の持続的な高度経済成長を説明する重要な要因の一つであること,共産党1党独裁が続く限り,都市工と農民工の賃金格差を維持することは,「成熟経済」へ到達する期間を短縮するためには必須であるという含意が導かれる。しかしながら,中国経済が転換点を通過し,「成熟経済」へ到達する過程で共産党1党独裁に危機が訪れる可能性が高くなる。経済学的転換点と同時に政治的転換点が訪れるのではないだろうか。
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