Journal Article トヨタ・ウェルポのCT肺がん検診の発見肺がん病期分布による有効性予測

飯沼, 武  ,  神田, 玲子  ,  横地隆

25 ( 2 )  , pp.26 - 33 , 2018-07 , CT検診学会
ISSN:2187-9788
Description
トヨタ自動車(株)健康支援センターウェルポ(ウェルポと略)のCT肺がん検診における発見肺癌の臨床病期別割合を男女別、検診モード別に集計し、それに対してIASLC第7版のStage別5年生存率から推定した肺癌致命率を用いて、CT検診群の予測肺癌致命率(PLFと略)を算出した。一方、ウェルポのCT検診では中間期がんを把握していないため、スクリーニング検査の感度と中間期肺癌のStageから発見肺癌の病期分布を補正し、中間期肺癌を含む全肺癌のPLFを算出した。最終的には不介入群のPLFに対する比としてCT検診群の肺癌死亡の予測相対リスク(RRpと略)を求め、ウェルポのCT検診の有効性を証明することを目的とする。 まず、ウェルポの繰返し検診は4年間隔であり、それ以上間隔が空いた受診者は初回検診とした。また、全検診は初回と繰返し検診の合計とした。 検診発見肺癌のPLFは以下のとおりである。男性の初回検診:29.2%、繰返し検診:27.8%、全検診(初回+繰返し):28.8%、女性の初回検診:22.1%、繰返し検診:18.0%、全検診:21.8%であった。次に、補正後のPLFは男性の初回検診:37.6%、繰返し検診:36.4%、全検診:37.3%、女性の初回検診:31.9%、繰返し検診:28.8%、全検診:31.7%であった。これに対し不介入群のPLFとして日本のデータを参考に70.0%と仮定し、各群のRRpを求めると以下のようになる。男性初回検診:37.6/70.0=0.54、繰返し検診:0.52、全検診:0.53、女性初回検診:0.46、繰返し検診:0.41、全検診:0.45となった。 この結果、ウェルポのCT肺がん検診は肺癌死亡減少が期待できる。しかも女性群の有効性は男性よりも大きいと考えられる。

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