会議発表用資料 ESRを用いた天然生薬複合剤KPG-7の抗酸化能力解析

秋山(張), 秋梅  ,  加藤, 誠嗣  ,  小川, 幸大  ,  松本, 謙一郎  ,  中西, 郁夫  ,  加藤, 悠一  ,  松井, 亜子

2018-05-18
内容記述
活性酸素種はDNAなどの生体構成分子を酸化する。これが細胞の老化やがん化を引き起こす原因となる。活性酸素からいかにして生体構成分子を守っていくかは老化における重要な課題といえる。我々は老化のモデル生物である線虫C. elegansを用いて天然生薬複合剤KPG-7がもつ機能を多面的に解析するための系の確立を目指してきた。本研究は、ヒドロキシルラジカル(・OH)をトラップする15mMの5,5-ジメチル-1-ピロリン-N-オキシド(DMPO)とKPG-7抽出物の混合溶液にX線を照射した。溶液中の水にX線が反応してできた・OHによってDMPO-OH (スピンアダクト)が形成されると、電子スピン共鳴(Electron Spin Resonance)により波形の変化として検出される(スピントラップ法)。照射後1分間隔で10回のESRスペクトルを測定し、得られた10個のデータからDMPO-OHの減衰速度を算出した。DMPO-OHを検出した際のESRスペクトルからKPG-7は濃度依存的に・OHを消去する抗酸化能を有し、酸化物を還元することが分かった。また、KPG-7の大腸菌、酵母の増殖能への影響、線虫の寿命と生殖への影響を調べた。その結果、KPG-7による細胞増殖の促進、線虫の寿命延長効果がみられ、生殖への影響はみられなかった。これらの結果から、KPG-7は抗酸化機能を有し、それにより細胞内の酸化ストレス防御機能の活性化や、線虫の寿命延長効果がもたらされることが示唆された。
第71回日本酸化ストレス学会・第18回日本NO学会 合同学術集会

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