会議発表用資料 植物色素合成遺伝子BAN、TT4、TT8を利用した 突然変異頻度を簡便に推定する実験系の構築

平田, 翔也  ,  鳴海, 一成  ,  北村, 智  ,  佐藤, 勝也  ,  大野, 豊

2018-03-30
内容記述
突然変異はランダムに発生すると考えられている。しかし、最近の研究では、変異の発生は様々な要因によって影響を受けることが示唆されている。私たちは植物中の遺伝子発現と変異の関係性について研究を行っている。この目的のために、我々は簡便に(視覚的に)シロイヌナズナの突然変異組織を検出できる実験系を構築した。実験系を開発するために、一連の植物色素合成遺伝子Ban、TT4、TT8に注目した。ban変異体は、未熟種子の段階でアントシアニンの蓄積を引き起こし、赤い種子を産生するが、tt4およびtt8変異体は、ban背景において無色の種子を産生する。さらに、TT4は、種子および茎を含む植物体全体で発現されるが、TT8は種子形成段階でのみ発現される。我々は、2つの二重突然変異体(tt8 banおよびtt4 ban)を交配させてF1種子を生成した。発芽したF1に炭素イオンビームを照射し、F1植物でアントシアニンが少ない未熟種子をスクリーニングした。確立した実験系では、乾燥種子の色を見ることによってtt4およびtt8変異組織を区別することができる。この実験系を用いて、イオンビームによって誘導されたTT4およびTT8におけるの突然変異頻度を比較することに成功した。
第59回 日本植物生理学会年会

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