会議発表用資料 眼球運動計測を用いた潜在的注意に関わる脳機能ネットワーク

横川, 啓太  ,  伊里, 綾子  ,  小島, 一歩  ,  西村, 春輝  ,  須原, 哲也  ,  山田, 真希子

2018-03-02
内容記述
ネガティブな情報に偏った注意や認知判断は、抑うつ傾向の生起・維持要因であると考えられている。認知神経科学研究では、ネガティブな認知判断に関わる脳機能メカニズムが明らかにされてきた。一方、認知判断に先行して生じる『潜在的注意』の脳内機構は十分に解明されていない。本研究では、健常者における絶望感の程度が潜在的注意にどのように関わっているかを情動刺激探索時の眼球運動から検討し、その背景にある脳機能メカニズムを明らかにすることを目的とした。 健常者19名を対象に、画面に同時に呈示される複数人の表情が情動的に全て一致しているかあるいは不一致な表情が混在しているのかを判断する眼球運動計測課題、安静時fMRIおよび質問紙による絶望感(抑うつ傾向)の測定を実施した。その結果、絶望感の低い被験者はポジティブ刺激に早く視線が到達し、絶望感の高い被験者はネガティブ刺激に早く視線が到達することが明らかになった。さらに、ネガティブ刺激に視線が早く到達する被験者ほど、両側海馬傍回と両側島皮質などの機能的結合が強くなっていることを見出した。
第20回日本ヒト脳機能マッピング学会

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報