会議発表用資料 発症前Alzheimer病スペクトラム患者におけるタウ病変の縦断的PET評価

互, 健二  ,  島田, 斉  ,  北村, 聡一郎  ,  高畑, 圭輔  ,  久保田, 学  ,  篠遠, 仁  ,  高堂, 裕平  ,  仲野, 義和  ,  石井, 辰弥  ,  平野, 成樹  ,  繁田, 雅弘  ,  須原, 哲也  ,  樋口, 真人

2017-11-24
内容記述
目的:発症前 Alzheimer病(AD)スペクトラム患者における11C-PBB3を用いたタウPETの経時的変化と臨床的有用性について検討した。方法:対象は過去に11C-PBB3および11C-PiBでタウおよびアミロイド病変の PET撮像を行った健常高齢者8例(PiB陰性6例、陽性2例)、軽度認知機能障害(MCI)患者4例(全例PiB陽性)。本研究は倫理委員会より承認を得た。全被験者から研究参加の同意を書面で得た。平均2年間隔で11C-PBB3および11C-PiB PETの再撮像を行い、小脳皮質を参照領域としたStandard Uptake Value Ratio(SUVR)画像を作製し、局所のタウおよびアミロイド蓄積量の指標とした。全大脳皮質、およびタウ病理のBraak仮説に準じて設定した関心領域におけるSUVRの変化と、臨床症状との関連を検討した。結果:初回撮像時でPiB陽性であった健常高齢者2例がMCIへ、およびMCI2例がADへの進行を認め、これら6例で、全大脳皮質およびBraak V/VI領域における11C-PBB3 SUVRの有意な増加を認めた。重回帰分析では初回撮像時での全大脳皮質11C-PBB3 SUVRはClinical Dementia Rating Scale Sum of Boxes Scoresの年間変化率と関連していた(p<0.05)。考察:健常加齢からMCIひいてはADに至る過程で、特にBraak stage V/VIを特徴づける大脳新皮質領域におけるタウ蓄積の増加が顕著で、臨床的な進行に関連すると考えられた。
第36回 日本認知症学会 学術集会

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