会議発表用資料 グリアTSPOに選択的結合するPETリガンドを用いるアルツハイマー病関連神経炎症の検出

季, 斌  ,  小野, 麻衣子  ,  山崎, 友照  ,  藤永, 雅之  ,  張, 明栄  ,  青木, 伊知男  ,  須原, 哲也  ,  佐原, 成彦  ,  樋口, 真人

2017-11-25
内容記述
【目的】血管に発現するTranslocator Protein (TSPO)は神経炎症を惹起する活性化グリアで誘導されるTSPOの検出の妨げになることが懸念されている。本研究ではグリアTSPOを選択的に結合するリガンドの探索及びこれらのリガンドの使用でより鋭敏にアルツハイマー病(AD)における神経炎症を検出できるかを検証した。【方法】正常マウス、TSPOノックアウト(TSPOKO)マウス及びタウオパチーモデル(PS19)マウスにおいて、種々TSPOリガンドを用いた生体イメージングを行った。また、健常者及びアルツハイマー病(AD)患者の死後脳を用いて、オートラジオグラフィによりTSPOリガンドの結合を測定し、Western blottingによりTSPOの蛋白発現量を測定した。【結果】新規TSPOリガンド18F-FEBMPは正常脳におけるTSPO(主に血管に発現)への結合性が11C-PK11195より弱いが、PS19マウスで神経傷害に誘導されたTSPO(主にグリアに発現)をより鋭敏で検出できた。また、健常者に比べ、AD患者脳のTSPO発現量と18F-FEBMPの結合が有意に増加し、両者の間に有意な相関性が認められた。しかし、11C-PK11195結合の増加が認められず、TSPO発現量との相関性も認められなかった。【結論】18F-FEBMPは血管よりもグリア細胞に発現するTSPO蛋白に選択的に結合することが明らかになった。18F-FEBMPのようなTSPOリガンドを使えば、神経炎症をより鋭敏に検出できることが示唆された。
第36回日本認知症学会学術集会

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