会議発表用資料 宇宙滞在における放射線防護のためのバイオマーカーと防護剤の探索

中島, 徹夫

2017-10-26
内容記述
人類は宇宙への進出を着実に行ってきており近い将来地球磁気圏を出て火星への有人探査を計画もしている。地球を周回している国際宇宙ステーション内等での宇宙放射線の観測は宇宙空間における太陽からの放射線あるいは銀河宇宙放射線による被ばくを明らかにし、ヒトへの放射線健康影響の評価の重要性を益々高めている。宇宙滞在ではX線やガンマ線のような光子放射線の影響もあるが、重要な主な被ばく放射線種として陽子線、中性子線、重粒子線が環境放射線としてあることが大きな特徴となっている。我々はマウス個体、ヒト培養細胞を用いて、そのような粒子放射線影響に特徴的な生体分子変化を光子放射線との比較からとらえて影響マーカーとしての使用を視野に探索をした。我々は肝臓における代謝分子のメタボローム解析からX線での特徴的な変化を見いだし、Fe粒子線での評価との比較を行った。さらに炎症性因子の変化も合わせて行った。さらに放射線影響としての遺伝的損傷の防護の増強を示す防護物質の評価も試みた。天然由来硫黄含有化合物でニンニク硫黄成分の主成分であるDADSの経口摂取でのX線影響への防護効果を見いだしたためFe粒子線での評価も行った。加えて中性子線での防護効果をヒト骨髄由来幹細胞を用いて評価した。さらに宇宙滞在における特異的な生活環境要因との関連として社会心理的ストレスの放射線影響への修飾効果の評価例についても紹介する。
日本放射線影響学会第60回大会

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