会議発表用資料 高脂肪餌で飼育した母親から得られた仔マウスの放射線感受性I.照射300日目までの結果

田中, 薫  ,  王, 冰  ,  勝部, 孝則  ,  村上, 正弘  ,  藤田, 和子  ,  森岡, 孝満  ,  西村, まゆみ  ,  柿沼, 志津子

2017-10-26
内容記述
目的:放射線感受性は、体の組織や臓器、あるいは個人により異なることが知られている。一方、放射線による発がんリスクは喫煙や食事などの生活習慣により大きく影響されることが分かっている。特に高カロリー食による肥満は放射線による肝癌の増加に関与することが報告されている。また、胎生期の母親の食習慣が出生後の子供の体質や健康に大きな影響をおよぼす事は知られているが、放射線感受性についての報告はほとんどない。そこで我々は、母親の食習慣が、子供の放射線感受性におよぼす影響について、離乳直後から高脂肪餌で飼育した肥満モデル母マウスから得られた仔マウス(高脂仔マウス)と、通常餌で同様に飼育した正常母マウスの仔マウス(通常仔マウス、対照群)を用い、寿命と発がんを指標に比較検討することを目的とした。材料と方法:C57BL/6J雌マウスを2群に分け、離乳直後である生後3週目から高脂肪餌もしくは通常餌で飼育した。10週齢になった時点で、通常餌で飼育した11週齢のC3H雄マウスと交配し、高脂仔マウス、通常仔マウスを得た。生後1週目にX線(3.8Gy, 200kVp 0.5mm Cu + 0.5mmAl フィルター)照射し、離乳後は高脂仔マウス、通常仔マウスとも通常餌で飼育した。マウスは全て終生飼育とし、死亡した個体は解剖し、病理組織学的解析を行った。結果:予備的な結果ではあるが、現在までに死亡したマウスについて比較すると、胸腺リンパ腫を死因とする死亡頻度に差は見られなかったが、高脂仔マウスにおいて、胸腺リンパ腫以外による死亡の増加が見られ、主要臓器の放射線感受性が変化している可能性が示唆された(病理解析中)。キーワード:高脂肪餌、放射線感受性、放射線発がん
日本放射線影響学会第60回大会に参加する

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