Article 核医学融合画像 基礎と臨床

東, 達也  ,  辻, 厚至

2017-09 , 金原出版株式会社
ISBN:978-4-307-07106-2C3047
Description
2002年我が国における腫瘍18F-FDG PET検査の保険収載、2003年のPET/CT装置の医療用具承認から10年以上が経過した。FDGの限界も明らかとなり、post-FDGとしてのPETプローブが多数開発されたが、幅広い腫瘍を網羅し、高い診断能を誇り、治療前診断、再発診断など汎用性に優れるFDGを凌駕するものはなく、がん診療における腫瘍FDG PET/CTの基礎的診断ツールとしての地位は今後も揺るがないだろう。融合画像機器の進歩は他稿に譲るとして、医療全体の将来展望を考えると、precision medicineという言葉に代表される「個別化医療」の進展が注目される。個別の癌種に特徴的な生物学的・病理学的な特性、薬理反応、代謝系、遺伝子といったバイオマーカーに関連した「診断と治療の一体化」、すなわちtheranosticsが大きく広がりつつある。核医学分野においても的確な治療薬選択に寄与しうるPET/SPECTプローブが続々と開発され、これに沿った治療応用が始まり、核医学は診断の時代から治療分野にも大きく広がりつつあると言える。これに伴い従来の画像診断の枠を超えた複合画像診断、線量評価など画像情報の応用展開も必要とされる。本稿では、theranostics分野を中心とした最新の知見と将来展望を提示したい。

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