Presentation X線照射された細胞内部の温度分布測定

小野莉菜  ,  横谷, 明徳

2017-09-03
Description
温度は生体にとって重要な役割を果たす。生体内では、体温の恒常性は代謝調節に必須であり、生理・生体機能の維持に大きく関わる。我々は、より微小な環境である細胞内の温度分布に着目し、温度の分布と細胞機能の関わりの解明を目的としている。特に、放射線が照射された細胞内における温度分布がどのように変化するかを観察する。これまで生体内の温度は一様とされてきたが、近年の細胞内のセンシング技術の発展に伴い、細胞のようなミクロな環境内において温度分布があることが指摘されるようになった。本研究では温度により発色する蛍光の波長がシフトする新しい蛍光プローブ(Cellular Thermoprobe for Fluorescence Ratio,funakoshi)を用いて、細胞内の小器官に特異的な温度分布があるか否かの検証を試みた。特に、放射線照射された細胞内では、ミトコンドリアなどの細胞小器官の活性が、正常な場合と比べて大きく変化しているため、これが温度変化に関連するかどうかに着目した。プローブを含む5%グルコース溶液で処理することで非照射のHeLa細胞にプローブを導入した。その後、蛍光顕微鏡を用いて温度分布を観察したところ、核の温度が他の細胞小器官よりも高くなっていることを見出した。X線照射した細胞についても同様の実験を行う予定であり、講演ではその結果も報告する。
平成29年度専門研究会

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