会議発表用資料 Alzheimer病のアパシー症状とタウ病変の関連性

北村, 聡一郎  ,  島田, 斉  ,  篠遠, 仁  ,  平野, 成樹  ,  丹羽文俊  ,  遠藤浩信  ,  久保田, 学  ,  高畑, 圭輔  ,  森口, 翔  ,  高堂, 裕平  ,  木村, 泰之  ,  張, 明栄  ,  桑原聡  ,  須原, 哲也  ,  樋口, 真人

2017-06-15
内容記述
【目的】陽電子断層撮影(PET)により,Alzheimer 病(AD)のアパシー症状と関連するタウタンパク蓄積部位を同定し,アパシー・前頭葉回路異常・タウ蓄積の相互関係を明らかにする.【方法】AD スペクトラム患者17 名に対し,タウ病変プローブ11C-PBB3 によるPET を行い,大脳皮質の各領域内のリガンド集積を,小脳に対するSUVR 値として算出した.アパシーに関連するヤコブレフ回路障害が前頭葉機能異常に関わるものとして,眼窩前頭皮質(OFC)の皮質厚と鈎状束(UNC)の拡散パラメータFA 値を,それぞれMRI 構造画像および拡散強調画像から算出した.アパシーはやる気スコア(カットオフ15/16 点)で評価し,アパシー有無群による各定量値の比較と,やる気スコアとの相関解析を行い,定量値間の関連性をパス解析で検討した.【倫理的配慮】本研究は放射線医学総合研究所医学系研究倫理審査委員会の承認を受け,対象者およびその保護者より文書による同意を得て行われた.【結果】アパシー陰性群と比較し,陽性群の前頭葉で11C-PBB3 集積の有意な増加を認めた.やる気スコアは前頭葉の11C-PBB3 集積と有意な正の相関を認め,OFC の皮質厚およびUNC のFA 値と有意な負の相関を認めた.パス解析で前頭葉の11C-PBB3 集積は,直接的およびOFC・UNC の異常を介して間接的にやる気スコアと関連することが示された.【考察】AD において,前頭葉のタウ蓄積が直接的およびOFC・UNC の変性を介し間接的にアパシー発現に寄与しうると考えられた.
第32会日本老年精神医学会

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