会議発表用資料 戦略的イノベーション創造プログラム(次世代農林水産業創造技術)におけるイネ有用変異体作出とイオンビーム育種技術の高度化研究

大野, 豊  ,  長谷, 純宏  ,  佐藤, 勝也

2017-01-26
内容記述
我が国独自の技術である「イオンビーム育種技術」によって誘発される変異の特徴を明らかにし、変異の指向性を付与するような変異原処理技術の開発に寄与すること、また、SIP(次世代農林水産業創造技術)の課題のひとつであるゲノム編集の標的となるような有用遺伝子を同定することを目的とし、全ゲノム配列が公開されているイネ(日本晴)を材料として、イオンビーム照射により獲得した変異体のNGS解析(エキソーム(全遺伝子の塩基配列)または全ゲノムの塩基解列の解析)を行う。変異の頻度やパターン等について解析し、他の照射施設を有する参画機関(理化学研究所、農研機構放射線育種場、若狭湾エネルギー研究センター)の結果とも比較し、量研機構のイオンビームによる変異の特徴を明らかにし、目的に応じた変異原の使い分けや照射方法の工夫につなげることを目標としている。また、有用変異体の原因遺伝子候補をゲノム解析により迅速に特定することを試みる。これまでに、炭素イオン(表面LET=76 keV/μm)を40 Gy照射したイネ種子を計2,100粒播種し、個体毎にM2種子を採種した。温室内で各系統あたり4~10粒のM2種子を播種し、葉緑素変異体ならびに形態異常変異体等を選抜した。これまでに、2,039系統を調査し、形態異常などに関する変異体を一次選抜した。葉緑素変異体の出現率は、6.6%であり、イオンビーム照射による変異誘発が有効であることを確認した。またM2系統を放射線育種場の圃場でも育成し、生育状況や形態を調査することにより、早生、細粒、長稈等の変異体候補を一次選抜し、M3種子を収穫した。 また、230系統約1830個体については、各個体毎に全穂を収穫し穂重を測定することにより、多収性変異体候補を選抜した。
題1回QST高崎研シンポジウム

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