会議発表用資料 モノアシルグリセロールリパーゼをターゲットとする新規PETイメージング剤の合成と評価

森, 若菜  ,  小川, 政直  ,  栗原, 雄祐  ,  羽鳥, 晶子  ,  張, 一鼎  ,  由井, 譲二  ,  藤永, 雅之  ,  山崎, 友照  ,  張, 明栄

2016-11-04
内容記述
モノアシルグリセロールリパーゼ(MAGL)は、脳内カンナビノイド受容体の活性を制御する酵素である。本研究では新規MAGLイメージング剤を開発するため、強いMAGL阻害活性を有するカルバメート構造を持つSAR127303 (1)及びそのウレア誘導体2を11Cによって標識し、ラット等による評価を行った。[11C]1及び[11C]2は、それぞれ[11C]COCl2とアルコールもしくはアミンを反応させて対称[11C]炭酸エステル、[11C]ウレアを得た後、アミンと反応させることによって合成した。[11C]1及び[11C]2は、合成時間33-38分、放射化学収率3-7% ([11C]CO2捕取からEOS)、比放射能>37GBq/μmolで得られた。ラットを用いたPET撮像を行ったところ、[11C]2は脳内への取り込みが低かったのに対し、[11C]1は、MAGLが高い活性を示す大脳皮質、線条体、海馬及び小脳などにおいて顕著な放射能集積が見られた。また、これらの脳内集積は、MAGLの特異的な阻害剤であるKML29の前投与によって、著しく減少された。よって、[11C]1は脳内MAGLの新規PETイメージング剤として有用であることが明らかとなった。
第56回日本核医学会学術総会

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