会議発表用資料 化学物質の放射線修飾効果と抗酸化活性の相関

関根, 絵美子  ,  小川, 幸大  ,  中西, 郁夫  ,  下川, 卓志  ,  上林, 將人  ,  松本, 謙一郎

2016-08-30
内容記述
我々は、放射線がん治療の高度化を目指して、正常組織を放射線障害から防護できる化学物質について検討している。放射線は生体内の水分子から活性酸素種を生成し、酸化ストレスを与えることから、特に抗酸化物質に着目している。我々は以前に、抗酸化物質のスクリーニング法(特許第5794491号)を確立し、本学術集会にて発表した。この方法を用いて、ラット胸腺細胞の細胞死の程度により種々の抗酸化物質の放射線防護効果を評価してきた。今回は、種々の化学物質のフリーラジカル消去活性を化学的に評価し、前述の生物学的な評価結果との相関について検討したので報告する。活性酸素モデルとして知られるガルビノキシル(GO)ラジカルおよび2,2-diphenyl-1-picrylhydrazyl (DPPH)ラジカルを用いて種々の抗酸化物質についてフリーラジカル消去活性を検討した。その結果、GOラジカルおよびDPPHラジカルの消去活性が高い化合物が、必ずしもラット胸腺細胞に対する放射線防護活性が高いとは限らなかった。化学物質の構造およびフリーラジカル消去活性と生物学的な活性との相関については今後も引き続き検討が必要である。また、活性酸素種のプローブとしてテレフタル酸二ナトリウムを用いた蛍光法により放射線照射後の活性酸素種の挙動と各化学物質の影響についても検討したので併せて報告する。
第69回日本酸化ストレス学会学術集会

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