|
炭素線高速三次元スキャニング照射のための可変エネルギー運転の開発炭素線高速三次元スキャニング照射のための可変エネルギー運転の開発 |
"/水島, 康太/"水島, 康太 ,
"/古川, 卓司/"古川, 卓司 ,
"/岩田, 佳之/"岩田, 佳之 ,
"/原, 洋介/"原, 洋介 ,
"/早乙女, 直也/"早乙女, 直也 ,
"/皿谷, 有一/"皿谷, 有一 ,
"/丹正, 亮平/"丹正, 亮平 ,
"/白井, 敏之/"白井, 敏之 ,
"/野田, 耕司/"野田, 耕司
内容記述
放射線医学総合研究所では、スキャニング照射法を用いた炭素線治療を2011年より行っている。放医研の現在の治療では、シンクロトロンによるエネルギー変更のみで飛程を制御し、三次元の線量分布を形成するエネルギースキャン方式を使用している。エネルギースキャン方式で治療を行う場合、1回の照射あたり平均的に40~50回ほどのビーム飛程変更を必要とするため、加速器でのエネルギー変更にかかる時間が治療照射時間に大きく影響する。そのため、シンクロトロンの新たな可変エネルギー運転方式を採用し、高速な三次元スキャニング照射の実現を目指してきた。この運転方式では、1回あたりのエネルギー変更を300 ms程度で実行でき、最大430 MeV/uから最小50 MeV/uまでの200種類以上のエネルギーを供給可能であるため、従来よりも短時間で三次元線量分布を形成することができる。本発表では、高速スキャニング照射に向けた可変エネルギー運転の導入のための試験で得られた結果を紹介するとともに、従来照射との比較について報告する。
第13回日本加速器学会年会