会議発表用資料 炭素線治療用超伝導回転ガントリーの開発

岩田, 佳之  ,  野田, 耕司  ,  白井, 敏之  ,  藤田, 敬  ,  佐藤, 眞二  ,  古川, 卓司  ,  原, 洋介  ,  水島, 康太  ,  皿谷, 有一  ,  丹正, 亮平  ,  森, 慎一郎  ,  藤本, 哲也  ,  松葉, 俊哉  ,  荻津, 透  ,  雨宮, 尚之  ,  長本, 義史  ,  松田, 晋也  ,  折笠, 朝史  ,  高山, 茂貴

2016-08-10
内容記述
粒子線がん治療において、粒子ビームを患者に対して任意の角度から照射可能とさせる回転ガントリーは重要な装置であり、陽子線がん治療装置では標準採用されるに至っている。一方、炭素線用回転ガントリーは、搭載される電磁石に必要な磁気剛性が陽子線用のそれに比べ約3倍高いことから、電磁石群やそれらを支える構造体のサイズ・重量が非常に大型となる。現在、炭素線用回転ガントリーは世界で唯一、ハイデルベルグに建設され稼働中であるが、その回転部重量は600tを超えると報告されている。我々は回転ガントリーの小型・軽量化のため、超伝導回転ガントリーの開発を進めてきた。この回転ガントリーは主に10台の超伝導電磁石と、1対のスキャニング電磁石により構成されており、最大430 MeV/uの炭素イオンを患者に対し0-360度の如何なる方向からも高速3次元スキャニング法にて照射を行うことができる。また、二極・四極磁場が同時発生且つ、独立励磁可能な機能結合型超伝導電磁石を採用することで、全長14m、ビーム軌道半径5.5m、重量約300tと大幅な小型・軽量化を実現している。超伝導回転ガントリーは製造後、平成27年初頭より放医研への輸送並びに組立工事が行われ、同年9月に完成した。その後、ビームコミッショニングが行われ、所期の性能が得られていることを確認した。本発表では超伝導回転ガントリー研究開発の概要、並びにビームコミッショニング結果について紹介する。
第13回日本加速器学会年会

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