Presentation 重粒子単独或はLapatinibとの併用によるHER2陽性乳癌幹細胞に対する影響

崔, 星  ,  林光弘  ,  于冬  ,  堀本, 義哉  ,  唐澤, 久美子

2016-06-17
Description
【目的】乳癌はサブタイプにより癌細胞の性質が異なる。その中でHER2陽性乳癌は予後不良群でしたが、HER2を標的とする分子標的薬(ハーセプチン)の登場により劇的に改善された。しかし、HER2陽性群は依然HER2陰性群に比べ再発や転移を来しやすい。本研究では、炭素線単独或はEGFR とHER2を同時に阻害するデュアル阻害剤Lapatinibとの併用によるHER2陽性乳癌幹細胞への影響を調べる。【方法】超高速セルソーターFACSAriaを用いて、炭素線単独或はLapatinib との併用によるHER2陽性乳癌細胞BT474、SKBR3における癌幹細胞の割合変化、さらに癌幹細胞を同定・分離し、これら癌幹細胞に対するspheroid形成能、及びDNA損傷の違いをX線照射のものと比較検討した。【結果】BT474、SKBR3細胞においてCD44+細胞集団は検出できず、ESA+/CD24-細胞集団は0.9~1.5%と存在し、ESA-/CD24+細胞集団に比べ有意に高いspheroid形成能を有することが認められた。また、ESA+/CD24-割合は、X線とLapatinibとの併用処置では顕著に増加させるのに対し、炭素線とLapatinibとの併用処置ではenrichmentは認められず、やや増加か減少させた。また、炭素線とLapatinibとの併用処置24h後、X線照射のものに比べ、より大きいサイズのH2AX fociが認められた。【結論】以上より、炭素線とLapatinibとの併用は炭素線単独或はX線とLapatinibとの併用に比べより複雑な修復しにくいDNA損傷を与え、HER2陽性乳癌幹細胞をより有効に殺傷することが示唆された。
第24回日本乳癌学会総会

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