Journal Article MRI 静磁場内での磁性体装着物の安全性―歯科用磁性アタッチメントキーパーを中心に―

尾松, 美香  ,  小畠, 隆行

36 ( 1 )  , pp.1 - 13 , 2016-01
ISSN:0914-9457
Description
体内に磁性体装着物を有した患者がmagnetic resonance imaging (MRI)検査を受ける機会は少なくない.その磁性体はMR 装置の静磁場によって力学的作用を受け,これは変位力と回転力(トルク)に分けられ,MRI 安全管理上極めて重要である.MR 静磁場における磁性体の磁気誘導性変位力,トルクの測定については1983 年,New らによって初めて報告されている1).その後,数多くの体内磁性体について変位力,トルクの報告がされてきた2)~12).2006 年にASTM (American Society for Testing and materials,米国材料・試験協会)によって磁気誘導性変位力13),トルクの測定法14)が確立された.本稿では,非常に重さの軽い強磁性体でありながら強い変位力やトルクを発生させる歯科の治療に用いられる磁性アタッチメントのキーパーを中心に,強磁性体の性質,および変位力やトルクによる測定をASTM 規格に基づいて解説し,磁性アタッチメント装着患者のMRI 検査の注意点を述べる.

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