Presentation 刺激応答性ナノ粒子を用いた生理活性物質の機能制御法の開発と医療応用への展開

村山, 周平

2016-03-27
Description
生命機能は様々な生理活性物質によって制御されていることから、細胞内・生体内において生理活性物質の機能を非侵襲的に時空間制御可能な手法を開発することで、生命機能を自在に操作でき、生命機能の解明や疾病原因の究明、さらには医療にも貢献できると考えられる。我々は、ゲルの3次元網目構造を利用して、「多様な生理活性物質について」「任意のタイミングで」「外部信号によって標的とする位置だけで」「非侵襲的に」働かせることが可能な方法を開発し、PARCEL法と名づけ、医療応用への展開を目指している。本制御法において、内包分子はゲルの網目構造に物理的に捕捉されており、網目構造の大きさを変えることで、タンパク質から核酸、低分子に至る様々な物質を制御できる。また、内包分子はゲルの網目構造に保護されているため細胞内でも安定に存在することができ、必要時に外部信号で放出させ活性化することが可能である。ゲル材料となるモノマーの種類によってゲル分解信号を容易に変更することができ、これまでに光と放射線で分子の機能制御に成功している。本粒子は非常に柔らかく、タンパク質内包したゲルは迅速に腎排泄されるが、量子ドットを内包したゲルは排泄性が変化し、高い血中滞留性と腫瘍への蓄積が見られる。また、実際に医療分野への応用を見据え、MRI造影剤を包含した非分解性ナノ粒子ゲルを用いて坐骨神経の低侵襲的造影法の確立も進めている。
日本薬学会第136年会・物理系薬学部会。

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