会議発表用資料 高閾値検出器としてのポリエチレンテレフタレートの特性研究(2)

上野, 琢也  ,  楠本, 多聞  ,  小田, 啓二  ,  金崎, 真聡  ,  北村, 尚  ,  小平, 聡  ,  山内, 知也

2016-03-19
内容記述
固体飛跡検出器はプロトンや重イオンの通り道である飛跡を化学エッチング処理によってエッチピットに拡大し、そのサイズや幾何形状、数密度からそれらがおかれていた放射線場の性質を読み解く受動型放射線検出器の一種である。原理的に小型かつ軽量であり、長時間の計測やほとんどの放射線計測器が窒息するような電磁パルス場での利用にも耐えうるので、宇宙放射線計測や高強度レーザー駆動粒子加速実験に用いられている。代表的な固体飛跡検出器としてポリアリルジグリコールカーボネート(PADC)やポリエチレンテフタレート(PET)、ポリイミド(PI)が挙げられる。PADCはプロトンに対しても感度を有しているがPETやPIは不感である。またPETはブラッグピーク近傍のCやOに対しては感度を有するがPIはそれらに対しても不感である。これらの検出器を組み合わせて利用する場合にはプロトンや軽いイオンが作るエッチピットのノイズに邪魔されることなく重イオン成分を検出できるということが可能となる。複雑な放射線混成場であるレーザー駆動粒子加速実験では不可欠の検出器である[1]。本研究ではPETに焦点を当て重イオン毎の検出閾値と感度で求めた。また、従来の研究からプロトンはHeとC以上の比較的重いイオンとの間で化学的損傷パラメータの傾向に明確な違いがあることが分かっている[2]。そこで赤外分光法を用いてPETの分子レベルでの損傷を評価するためPETの主鎖を構成する官能基ごとの化学的損傷パラメータを求めた。
第63回応用物理学会春季学術講演会

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