Journal Article 頭蓋底脊索腫に対する重粒子線(炭素イオン線)治療

長谷川, 安都佐  ,  小藤, 昌志  ,  高木, 亮  ,  長縄, 憲亮  ,  伊川, 裕明  ,  岸本, 理和  ,  辻, 比呂志  ,  鎌田, 正

24 ( 8 )  , pp.528 - 534 , 2015-08 , 日本脳神経外科コングレス 
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はじめに脊索腫は胎生期の脊索の遺残により発生する腫揚で,頭蓋底部と仙骨部に好発する.その半数は仙骨部に発生し,頭蓋底部は約30%,全脳腫癌の1%未満とまれな疾患である.基本的な治療方針は手術による摘出だが,緩慢な発育のため発見時には腫揚サイズが大きく,血管や神経を巻き込んでいることが多し段階的に手術を行っても完全摘出が困難なことがある.このような症例に対して,術後放射線治療が行われるが,脊索腫は放射線感受性が低く,従来の光子線(X線.)I線)による放射線治療の成績では5年局所制御率が30%前後1)2)6)7)と満足できるものではなかった.荷電粒子線である重粒子線(炭素イオン線)は物理空間的線量分布に優れ,また,強い生物学的効果から,近年,根治を目指すがん治療法として注目を浴びている.本稿では,放射線医学総合研究所で行われている炭素イオン線治療について,頭蓋底脊索腫に対する成績も含め報告する.

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