会議発表用資料 紀伊ALS/PDC患者の脳内タウ蓄積と臨床症状との関連ー陽電子放射断層撮影(PET)による検討ー

島田, 斉  ,  須原, 哲也  ,  篠遠, 仁

2016-01-09
内容記述
[目 的] 紀伊ALS/PDCは病理学的に脳内に異常リン酸化タウ蓄積(タウ病変)を認めることが知られており、診断ならびに治療上の重要な標的分子となることが期待されているが、タウ病変の臨床症状発現への関与についてはいまだ不明な点が多い。今年度はKii ALS/PDC患者にタウPET撮像を行い、タウ病変と臨床症状との関連について検討した。[方 法] 対象はpossible Kii ALS/PDCと診断された、18年の経過でパーキンソニズムと認知症をきたした71歳男性(症例1)、16年の経過で認知症を呈した81歳男性(症例2)、9年の経過で進行性の歩行障害をきたし上位運動ニューロン障害を認める68歳男性(症例3)の3例。[11C]PBB3および[11C]PiBとPETを用いて、脳内タウ蓄積とアミロイド蓄積を評価した。[結果及び考察] 症例1では、前頭葉、側頭葉、被殻、淡蒼球、視床下角、脳幹において、症例2では、前頭葉底部、側頭葉、頭頂葉において、症例3では、前頭葉から頭頂葉の特に白質、脳幹においてPBB3の高集積を認めた。症例2のみ脳内アミロイド蓄積を認めたが、PBB3集積の分布はAlzheimer病と異なり、眼窩部以外の前頭葉への集積が乏しかった。[結 論] タウPETで評価したタウ蓄積部位は症例により多様であり、またタウ蓄積を認める脳部位と臨床症状の発現との関連が疑われる所見が得られた。
平成27年度「紀伊ALS/PDC 診療ガイドラインの作製と臨床研究の推進」班会議

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