会議発表論文 福島県新田川河口沖における海水と堆積物中の 放射性セシウム濃度分布

福田, 美保  ,  山崎, 慎之介  ,  青野, 辰雄  ,  吉田, 聡  ,  石丸, 隆  ,  神田, 穣太

内容記述
2013年10月に福島県新田川河口沖において採取した海水および堆積物中の放射性セシウム(Cs)、粒度および有機物含有量の測定を行った。その結果、海水中の溶存態137Cs濃度は、新田川河口から5.0-10 km沖合の測点NR1、NR3およびNR5で他の測点よりも高く、その中でも南側の測点(NR3およびNR5)で北側よりも高い傾向にあった。大部分の測点で海水中の137Cs濃度は海洋表層で高く、底層で減少した。新田川河口に近い測点は、他の測点よりも表層海水中の137Cs濃度が高いことから、調査時に海水中の溶存態Csは陸に沿うように南北方向に輸送されていたと考えられる。堆積物中の粒子は、測点NR1とNR2で微粒砂から粗粒砂、NR4で礫と極粗粒砂の割合が高く、この3測点共に上方細粒化の傾向にあった。堆積物中の137Cs濃度は、シルトから粘土の割合が最も高く、有機物含有量の多かった測点NR1がNR2とNR4よりも高かった。堆積物中の137Cs濃度の水平および鉛直分布は、粒径の違いによるCsの吸着の度合いの違いに影響を受けていると考えられる。しかし、137Cs濃度と粒子組成の分布は一致しない部分があるため、さらに多くのデータを得る必要がある。

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報