会議発表論文 山菜と果実の調理・加工による放射性セシウムおよびカリウムの除去割合について

田上, 恵子  ,  内田, 滋夫

内容記述
山菜や家庭で採れる果実類は自家消費されることが多く、食品中の放射性物質濃度モニタリングが行われることはほとんどない。その調理・加工過程において、放射性セシウムがどのくらい除去できるのかというデータは、安心して消費するための情報となる。そこで本研究では山菜と果実を対象に調理・加工による放射性セシウムの除去割合を測定した。本研究で用いた山菜は福島第一原子力発電所の事故から半年以上経過しており、放射性セシウムは植物内部にあるため、洗浄ではほとんど除去できないが、ゆでると除去効果が認められ、元の食材から6-84%がゆで汁に溶出したことがわかった。ただし、厚みがある食材(タケノコ、フキ葉柄)ではヨモギやツクシ等の厚みのない材料に比べて除去効果が低かった。また、カキ、ビワおよび甘夏ミカンの部位毎(果皮・果肉・種子)の放射性セシウムの分布を測定し、可食部である果肉中の濃度が他の部位よりも低い結果を得た。果皮を剥くことで放射性セシウムを除去することができるが、果実全体に対する果皮の割合が低いことから、その効果は限定的であるといえる。

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報