会議発表用資料 ヒト及びマウストランスフェリン受容体認識抗体とクエン酸ガリウム(Ga-67)のマウス体内分布の比較

辻, 厚至  ,  小泉, 満  ,  佐賀, 恒夫

2015-11-05
内容記述
クエン酸ガリウム(Ga-67)は、血中でトランスフェリン(Tf)とGa-67が複合体を形成し、それがTf受容体(TfR)に結合すると考えられている。これまで、TfRを認識する抗体との比較実験は実施されておらず、Tfを介してTfRを認識した場合と直接TfRを認識した場合の体内分布に差があるかどうかは不明であった。そこで、マウスTfRに交叉反応を示すヒト抗TfR抗体をIn-111標識し、マウスでの体内分布をGa-67と比較した。標識抗体は脾臓に高集積し、次に骨(骨髄)に高集積を示した。一方、Ga-67は、主に骨に集積し、脾臓への高集積はみられなかった。放射性標識Tfの分布は、クエン酸ガリウムと似ていることが報告されており、Tfを介してTfRを認識した場合と直接TfRを認識した場合とではマウスにおける体内分布が異なることが明らかとなった。今後、TfR発現量との関係を調べていく予定である。今回用いた抗体はヒトTfRも認識する完全ヒト抗体であり、ヒトにおけるイメージング研究にも応用可能である。
第55回日本核医学会学術総会

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