会議発表用資料 Development of a separated calibration system for electrometer and ionizing chamber (2): Charge for comparative calibration

高瀬, 信宏  ,  佐方, 周防  ,  水野, 秀之  ,  福村, 明史

2015-04-19
内容記述
1.背景・目的製品評価技術基盤機構が発行するJCT-21007技術的要求事項適用指針(適用指針)準拠の標準電位計で決定した電荷は,校正のための絶対値となり得る.しかし適用指針は,ユーザ電位計を比較校正する際の測定対象となる電荷(測定電荷)にまで言及していない.測定電荷の組み立て方法は,A)直流電流×時間(Q=I×t)及びB)静電容量×直流電圧(Q=C×V)の2通りが考案できる1-3).方法Aは多種の電位計,大電荷の組み立てに対応でき4),二次校正機関での量産的な校正に適しているが,方法Bより不安定と考えられる.そこで測定電荷をA及びBの方法で組み立て,比較した.2.方法直流電流発生装置にはKEITHLEY6430,時間制御にはExcelを用いた.電流印加のON/OFFはリレースイッチで制御した.また信号源キャパシタには川口電機製作所製の空気キャパシタ,直流電圧発生装置にはADCMT6161を用いた.電荷の大きさはnCオーダとした.まず,2つの方法で組み立てた測定電荷の絶対値は,標準電位計でそれぞれ決定した.次に,ユーザ電位計模擬のKEITHLEY6517で測定電荷を計測し,方法AとBとで6517の電位計校正定数を比較した.当分離校正による校正定数の妥当性は,同一の電離箱31010(PTW)を標準電位計及び6517それぞれに接続し電離箱校正を行い,6517の電位計校正定数と標準電位計での電離箱校正定数の積を,6517での電離箱校正定数(一体校正に相当)と比較することで検証した.3.結果・考察標準電位計による計測値のばらつきから,方法Aで組み立てた測定電荷の安定性は,方法Bより劣った.方法Aでの6517の電位計校正定数は,方法Bの場合と0.1%以内で一致した.一方,方法Aでの6517の直線性は,方法Bの場合と比べて1桁も劣った.今後の課題として,方法Aでの測定電荷の安定性向上が挙げられる.測定電荷の組み立て方法にかかわらず,6517の電位計校正定数と標準電位計での電離箱校正定数の積は,6517での電離箱校正定数と0.1%以内で一致した.4.結論電位計比較校正時に標準電位計及びユーザ電位計の測定対象となる電荷を2つの方法で組み立て,分離校正を行った.その結果,方法による電位計校正定数の違いは有意でなかった.今後,量産校正に適した直流電流×時間の方法を基本に,電位計校正体制を構築する.
第109 回日本医学物理学会学術大会

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報