Presentation -50℃で保存された第1期ドームふじコアの気体分析(8~15万年前)-O2/N2年代の高精度化は可能か-

大藪, 幾美

2016-06-08
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我々は古気候記録から様々な気候システムの情報を得ることができるが、例えば、「アイスコアから復元されるCO2濃度と、海底コアから復元される海水温の変化のタイミングを明らかにする」など、異なる媒体から復元された古気候指標の相関関係や時間関係を明らかにするためには、信頼できる年代を与える必要がある。南極ドームふじ氷床コアのδO2/N2は、地球の軌道要素から計算できる南半球夏至の日射量の情報を保存している。Kawamura et al. 2007は、この特徴を用いてドームふじ氷床コアの年代を誤差2000年以内の高精度で決定した。しかしながら、8~15万年あたりのδO2/N2はデータのばらつきが大きく、不確実性が大きい。そこで本研究は、年代決定の高精度化を図ることを目的として、8~15万年前の深度のドームふじ氷床コアのδO2/N2を高精度で再分析した。ドームふじコアの掘削から20年が経過したが、試料は-50度という低温環境に保管されていたため、特に10万年前以深の気体の品質はよいことがわかった。解析の結果、最も年代誤差が大きいと指摘されていた9万4200年前付近では、これまでの年代が1000年弱ほど古い方にずれていたと考えられる。
A δO2/N2 curve is one of the strong orbital tuning tools for ice core chronologies. In this study,δO2/N2 ratio of the Dome Fuji ice core has been reanalyzed to improve Dome Fuji ice core chronology between 80 and 150 kyr BP. At the colloquium, I will show preliminary result of the new chronology and compare with previous one.
Polar Meteorology and Glaciology Group seminar / 気水圏コロキウム 日時:6月8日(水)10:00-10:50 場所:C301(3階セミナー室)

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