紀要論文 明治後期における「新婚旅行」言説についての一考察
A Study of “Honeymoon” Discourse in the Late Meiji era

森津, 千尋  ,  Chihiro, MORITSU

24 ( 1 )  , pp.197 - 208 , 2017-03-10
NII書誌ID(NCID):AN10457429
内容記述
日本で「新婚旅行」という言葉が使われるようになったのは明治20年以降であり、最初は英語 honeymoon の訳語として登場した。「新婚旅行」に限らず、この時期には西洋からもたらされた物や概念を指す訳語が作りだされ、「恋愛」「家庭」といった言葉もこの時期に誕生した。そして知識人の間では、理想としての「恋愛結婚(当時は自由結婚)」また夫婦や親子が愛情で結びついた「家庭(ホーム)」が論じられ、それら概念を背景に「新婚旅行」は語られるようになっていく。またこの時期には上流階級を中心にレジャー文化が拡がり、多様化する旅の一形態としても「新婚旅行」は受け入れられていく。当時「新婚旅行」に行けたのは限られた一部の上流階級のみであったが、新聞や家庭小説などで「新婚旅行」が取り上げられることで、実際には「新婚旅行」に行けない人々にも「新婚旅行」のイメージが認知されていったことが考えられる。
本文を読む

https://miyazaki-mu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1130&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報