Departmental Bulletin Paper 中国における日本企業のR&D 活動の目的と機能に関する研究

安田 英土

Description
本稿は,日本企業の中国におけるR&D 活動に関するアンケート調査から得られたデータを基に,中国における日本企業のR&D 活動の目的と機能の変化を時系列的に分析したものである。分析結果が示す特徴として,(ⅰ)中国における日本企業のR&D 活動は,現地市場志向性を強めている。すなわち,日本企業が中国市場開拓のために,中国現地において,中国市場向け製品を本格的に開発・改良している様子が浮かび上がった。(ⅱ)一方,日本企業が中国に設置したR&D 拠点は,基礎研究や応用研究志向性が低い。加えて,現地大学や研究機関との連携志向も低調である。このため,日本企業による中国でのR&D 活動は,現地の研究者・技術者の雇用を通じた現地技術資源の活用が目的と考えられる。(ⅲ)中国における日本企業のR&D 活動は,拡大・強化される方向にある。今後は,中国でのR&D 活動が中国市場向け製品の開発のみならず,日本企業にとって重要なグローバル市場製品の開発にまで結びつく可能性を秘めていると言える。
Full-Text

https://edo.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=640&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1

Number of accesses :  

Other information