Departmental Bulletin Paper オープンガーデンにおける交換過程に関する考察── 着地型観光における交流の構造把握に向けて ──

土屋 薫

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「嫌消費世代」と呼ばれる層の出現は,これまで自明であった消費社会のしくみに疑問を投げかけている。地縁という地域の環から離れ,機能縁の一端である職縁が構成する産業社会,あるいはその写し鏡とも言える消費社会における商品やサービスと金銭との等価交換というしくみに馴れた人間が,それでもそのしくみ自体から距離を置くとき,いったい何をよりどころとするのか。レジャー活動を媒介とする趣味縁は,ポスト消費社会における幸福にとって大きな役割を担うと思われるが,その関係性構築においては,貨幣に替わって情報の交換が大きな意味を持つと思われる。趣味縁としてのガーデニングとその庭づくりの成果をシェアするオープンガーデンに着目すると、その担い手である庭のオーナーには一般サンプルと異なる独自の特性があることがわかった。そして、レジャー診断ツールの1 つである余暇退屈度尺度(Leisure Boredom Scale)のショートバージョン16 項目をさらにトリミングした8 項目短縮版を用いると、同じようにオープンガーデンを実施している場合でも、地域によって必要とされる情報に差のあることがわかった。今後は、地域特性そのものに起因する部分と趣味縁の影響による部分を峻別していくことが望まれる。
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