Departmental Bulletin Paper 心肺蘇生時の恐怖心を軽減させるためのインストラクターの課題

髙橋, 純子

(43)  , pp.87 - 96 , 2017-12-31 , 北陸大学
ISSN:2186-3989
Description
今回、一般市民にAEDを使用したBLS講習会を実施する機会を得た。受講した対象者に対して講習の前・後に救命活動に関する関心度や実施可能な行動、救命活動時の恐怖心についてアンケート調査を実施・分析した。結果、以下の内容が明らかになった。1. BLS講習会前は救命活動への関心はあるが、実際に救命活動が生じる場面に遭遇した場合は、積極的に参加することはないと回答する対象者が多かった。しかし、講習会の受講後は救命活動への関心は高まり、受講前・後に有意差が生じた。2. 救命活動の中でできると思われる行動や動作については、AEDの操作に関する行動に不安を抱く対象者が多かった。しかし、BLS講習会後はその不安が解消され、受講前・後に有意差が生じた。今後は、AEDの概要や取り扱い説明を訓練のはじめに実施した後、再度BLSの流れの中でもう一度AEDを使用してもらうなど触れる機会を多く作ることが必要である。3. 救命活動の恐怖心の要因に、「救命活動に対する十分な知識や技術がないこと」や「自分が行う救命活動がその人の予後に影響を及ぼす可能性」が多くを占めた。救命時の不安や躊躇を消失させるためにも講習会の時に継続受講の必要性を説明し、受講手帳などの発行により受講回数などの把握、意識付けの向上を行うことが必要である。また、救命に関わる実施者は法律上においても守られる立場であることの理解を得ることが必要であり、このことにより恐怖心を払拭し、救命効果も高まると考える。
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