Departmental Bulletin Paper 地方自治体の人口規模から見たドイツの劇場の設置状況 : 文化振興の行政的基盤
The disposition of theater in Germany from the viewpoint of population of local regions : an administrative basis for cultural promotion

榊原,禎宏  ,  清水,久莉子

128pp.81 - 87 , 2016-03 , 京都教育大学
ISSN:21873011
NCID:AA11735241
Description
本稿は,地方自治体の行政能力を一つ示す人口規模に注目し,文化振興が盛んと紹介されるドイツを例に実演芸術を提供する劇場の設置状況を分析することで,以下の結果を得た。①先行研究における劇場の経営主体と上演劇場の未整理を改める必要がある。②749ある公営劇場は,人口10万人以上の全自治体には分布するものの,それ以下の規模では劇場数の31.7%しかなく,またわずか0.5%の自治体に置かれるのみである。③傍証として284の劇場を見れば,人口4万人以上5万人未満の自治体においてこそ15.3%にあるものの,1万人未満では0.1%にしか見られず,しかもこの規模の9739 自治体はドイツの全自治体数11292の86.2%と,圧倒的多数を占める。以上から,ドイツの劇場は相当に偏在しており,この設置と運営に直接間接に関わる自治体のあり方と実演芸術へのアクセス状況は,多様なことが予想される。これらを踏まえた劇場の公共性やこれを支える行政的基盤について検討すべきである。
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