Departmental Bulletin Paper Gelett Burgess’s “lark-ness” as a Crucial Element for Yone Noguchi’s Success

HOSHINO, Ayako

(47)  , pp.1 - 28 , 2015-03-31 , 国際基督教大学比較文化研究会 / ICU Society for the Study of Comparative Culture
ISSN:0389-5475
Description
本論文では、日本人ヨネ・ノグチ(野口米次郎、1875-1947)が、国際詩人として成功するに至った過程を理解する上で重要な要素として、ノグチの詩をアメリカで初出版したリトル・マガジンThe Lark と、同誌の編集者ジレット・バージェスに注目した。ノグチは1893(明治26)年、17歳で単身渡米したが、約2年半後には英詩を発表し、全米で話題となった。その後、詩集出版を重ねたノグチは、生前、詩人としての高い知名度を保っていた。 これまでノグチ研究において、このノグチの成功の発端として、ノグチを居候させ、ホイットマンの詩などを紹介したアメリカ人詩人ウァキーン・ミラーのノグチに対する貢献度は幾度となく論じられてきた。しかし、バージェスに関しての関心は薄く、The Lark にノグチの詩を掲載し、ノグチの初の詩集を手がけたことは紹介されてきたものの、その詳細な分析はなされてこなかった。本論文では、バージェスの活動拠点であったサンフランシスコの歴史と文化および、19世紀後半のアメリカに於けるリトル・マガジン運動の発展との観点からバージェスが創刊したThe Lark について分析した。さらに、カリフォルニア州立大学バンクロフト図書館に保管されている一次資料も参照しつつ、既に知名度を得ていた同誌の意図や、“for a lark” の意味合いも汲んだ上で、同誌でノグチの詩を初めて発表するに至った理由について論じた。貧乏な移民青年であったノグチが、日本人が弱い境遇に置かれていた19世紀末のカリフォルニア州で詩人ノグチとして紹介され、成功した過程において、バージェスは欠かすことのできない人物であったといえる。
Full-Text

https://icu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=4093&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

Number of accesses :  

Other information