Departmental Bulletin Paper 古典落語「池田の猪買い」の有益性
Advantages in the rakugo story “The purchase of wild boar in Ikeda”

溝口, 正  ,  Tadashi, MIZOGUCHI

16pp.197 - 207 , 2016-03-31 , 大手前大学
ISSN:1882644x
NCID:AA12325438
Description
古典落語の演目に「池田の猪買い」がある。難波からはるばる北摂・池田へ交通の便もない時代、ことさら猪肉を買いに行く値打ちは何なのか。猪肉の含有成分に特徴があると推測し、α-リノレン酸(18:3n-3)、アラキドン酸(20:4n-6)、およびドコサヘキサエン酸(22:6n-3)の分析を試みた。α-リノレン酸は植物油、例えば亜麻の種やアブラナの油に存在し、体内では各種臓器の膜成分として必須であり、他方その一部はアラキドン酸及びドコサヘキサエン酸へ代謝される。後者のふたつは視覚と精神衛生の健全性、ならびに心血管の健康維持に重要な役割を演じているのでα-リノレン酸の重要性が伺える。2002年から2011年に亘る約10年間、猪肉を購入し、測定した結果、α-リノレン酸含有量はもっとも多く、しかも年度毎に著しく変化する。一方アラキドン酸ならびに、ドコサヘキサエン酸はα-リノレン酸のおよそ、27%、ならびに3%であった。α-リノレン酸含有量について全国13地域で比較すると北摂地域・猪肉は高値であることがわかった。したがって、古典落語に述べられている「池田の猪買い」は有益だったといえる。
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