紀要論文 益田鈍翁の蒐集品についての考察 : 佐竹本三十六歌仙絵巻を中心に
A Study of Masuda Donno's Collection ; with a Focus on "the Satake-bon Thirty-six Immortals of Poetry Picture Scroll"

大澤, 一輝

内容記述
「佐竹本三十六歌仙絵巻」の断簡である「斎宮女御」と、その他の佐竹本断簡の表具構成の比較から益田鈍翁の蒐集品に対する審美意識について考察したものである。益田孝は美術品蒐集における近代日本を代表する実業人で、また数寄者でもある。三井物産を設立し築いた資産を背景に市場に売立られた美術品を多く蒐集した。また、茶道に関しても造詣が深く、蒐集品を茶道具として用いた。鈍翁は蒐集品を美術品としての価値以外に、茶道具としての価値を見出した。鈍翁が主催した「大師会」は当時の様々な茶会記録に残され影響力が高かった。数ある蒐集品の中でも代表されるのが「佐竹本三十六歌仙絵巻」である。鈍翁は、絵巻における分割の先導として、分割し有力な数寄者たちに分配したことは美術史の重要な事柄として、国が文化財保護に関心を深めた背景となる。今回は「佐竹本三十六歌仙絵巻」における茶会記録を中心に捉えて、佐竹本の分割に到る背景や表具構成、蒐集過程について考察し、従来の通説とは異なる鈍翁の審美意識について言及した。
本文を読む

http://opac.daito.ac.jp/repo/repository/daito/49590/148859802467624.pdf

このアイテムのアクセス数:  回

その他の情報