紀要論文 生産活動における自律的変動に関するノート

鳥居 昭夫

(第49号)  , pp.1 - 17 , 2017-10-10
ISSN:0285-9718
内容記述
 本稿の目的は,生産水準が自律的な循環的変動を示す可能性があることを示すことにある。外部環境が循環性を示さなくとも,事業所固有の理由で,あえて生産水準ないしは在庫水準を循環的に変動させる計画をたてることの合理性が,正弦波および三角波の例を用いて説明される。必ずしも,生産を平準化することだけが費用を節約する方法ではないことが示される。循環的変動の周期は生産費用関数,在庫費用,および生産水準を変更する際の調整費用の大きさに依存して決まる。平均的在庫水準は,生産量の循環的変動の周期によって調整される。個々の事業所において在庫水準が自律的に循環的変動を示すと,事業所間の取引決定において循環的変動の同期化が費用節約のために重要となる。このため,循環的変動の同期化が企業間の取引ネットワークの形成を理解する要因となる可能性がある。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/10710/s/9633/

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