紀要論文 メコン川流域のガバナンスとレジーム

星野 智

第122巻 ( 第1・2号 )  , pp.799 - 825 , 2015-08-03
ISSN:0009-6296
内容記述
 本稿は、国際河川であるメコン川流域のガバナンスとレジームについて検討するものである。メコン川流域のガバナンスについては、三つの時期に分けることができる。第一はメコン委員会(MekongCommittee 一九五七─七五年)の時期で、この間、メコン川の統合的な流域開発を進めたものの、ベトナム戦争後の地政学的な変動のために開発は達成されなかった。第二は暫定メコン委員会(一九七八─一九九二年)の時期で、この間、メコン川諸国はそれぞれ独自の水資源開発を進めた結果、水配分をめぐる紛争を引き起こした。第三のメコン川委員会(一九九五年─現在)の時期で、一九九五年に「メコン川流域の持続可能な開発のための協力に関する協定」が結ばれ発効した。この協定に基づき加盟国の水資源の共有を支援する目的でメコン川委員会の制度的な枠組が形成され、メコン川委員会は今日のメコン川流域のガバナンスとレジームの基礎をなしている。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/9686/s/8186/

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