紀要論文 契約型養子法の比較法的考察

鈴木 博人

第122巻 ( 第1・2号 )  , pp.527 - 557 , 2015-08-03
ISSN:0009-6296
内容記述
 本稿は、契約構成をとる日本の普通養子法とオーストリア養子法を比較して、契約構成をとる養子法において、児童福祉型養子法を実現する方途を探るものである。比較の前提として、オーストリアの養子制度の概要を、養子縁組の要件、成立過程について詳しく紹介する。養子縁組が、民法・児童ならびに青少年援助法・非訟事件手続法にまたがる制度であることを明らかにする。また、オーストリアで実際に養子縁組の対象となる子はどのような属性をもつ子であるかという実態についても明らかにする。さらに、養子縁組の撤回がいつまで可能かという問題、養子となった子の出自を知る権利はどのように確保されているのかについても明らかにする。 墺日養子法の決定的な違いは、養子制度の濫用を法制度上阻止する規定を設けているかどうかにある。契約構成をとる養子法であっても、児童福祉型養子法とすることは充分に可能なのである。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/9679/s/8179/

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