紀要論文 不動産賃借人保証と保証人保護法理

遠藤 研一郎

第122巻 ( 第1・2号 )  , pp.85 - 123 , 2015-08-03
ISSN:0009-6296
内容記述
 わが国における不動産賃貸借市場では、賃借保証への依存度が依然として高い傾向にあるが、時として、保証人が予期せぬ過大な負担を強いられるという問題が生じる。その問題に対応するためには、一定の保証人保護法理を構築する必要がある。そして、その保証が、個人保証であり、無償かつ情義に基づき、軽率に契約締結がなされるようなものを想定すると、殊に保証人保護の必要性は増すものと思われる。 本小稿では、そのような意識を前提として、不動産賃借保証における保証人保護法理について、同じ継続的保証・根保証である「身元保証」や「信用保証」と比較しつつ、不動産賃借保証人にどの程度の保護が必要かについて検討する。より具体的には、不動産賃借保証の総論的な位置づけに加え、保証債務の内容の限定、成立要件の厳格性、時間的制限、責任制限の各場面を考察する。そして結論として、不動産賃借保証も、身元保証や信用保証と同様の十分な保証人保護法理を展開する必要があり、その量的な差はあるものの、質的な差を設けるべきではないとの方向性を示す。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/9666/s/8157/

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