紀要論文 我が国における犯罪被害者に対するワンストップ支援の対象拡大に関する一考察

千手 正治

(第121巻/第11・12号)  , pp.645 - 669 , 2015-03-16
ISSN:0009-6296
内容記述
 本稿は、現在我が国において性犯罪被害者のみを対象として実施されているワンストップ支援について、対象被害者拡大の観点から考察を試みるものである。 本稿では、ワンストップ支援センターとは、従来その重要性が指摘されてきた多機関連携による犯罪被害者支援を可能な限り一か所で提供するために集約させたものであるとの認識に基づき、多機関連携の必要性については、これまでにも性犯罪被害者に限定して主張されてはいなかったことを指摘する。それゆえ本稿においては、ワンストップ支援の対象を性犯罪被害者に限定する必然性はなく、それ以外の被害者にも拡大していくべきであり、このことが被害者志向的な支援となると主張する。 これらの前提のもとに本稿では、当面の間は、ワンストップ支援を、生命・身体犯の被害者にまで拡大する方策について模索すべきであると主張する。その上で、ニュージーランド等の諸外国におけるワンストップ支援についても紹介し、最後に諸外国との比較を中心とした、ワンストップ支援における対象被害者拡大のための今後の研究の方向性について言及している。 なお本稿は、科研費の助成に基づくものである。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/8659/s/6879/

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