紀要論文 捜査の現状と制度的な課題の一端

岩村 修二

(第121巻/第11・12号)  , pp.499 - 525 , 2015-03-16
ISSN:0009-6296
内容記述
 本稿は、取調べの録音・録画制度、捜査・公判協力型協議・合意制度及び刑事免責制度などの法制化が進められる中で、著者の検察官としての経験に基づき、供述証拠の収集面を中心に、捜査の仕組み、運用の現状や制度的な課題の一端について論述し、参考に供しようとするものである。検察官調書の作成及びそのいわゆる二号書面としての利用を基軸として運用されてきた現行刑訴法が大きく変化しようとしている現状を踏まえつつ、供述証拠の確保の重要性がどこにあり、それがどのように実現されるべきか、取調べの録音・録画制度をどのように理解すべきか、を主に論じ併せて、強制捜査と任意捜査との中間に位置するような捜査の仕組み、検察審査会を発展させた民意導入型の訴追制度の合理性などについても一視点を示すべく、言及している。いわば、捜査に携わってきた者として、現行制度のどこに基本的な問題があるのかについての個人的な実感を端的に示そうとするものである。
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