Departmental Bulletin Paper 工業団地の性格の相違による生産工程の立地変化

石川 利治

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 本稿の構成と内容は次のようである。1節では分析仮定と枠組みを説明する。ここでは2つの工場を有する企業を想定し、工場の生産関数、立地、2工場間での中間財の輸送に用いられる移転価格などを中心に紹介し分析基盤を形成する。2節は工場における中間財生産での生産性の変化が、工場の基本的立地に影響する場合があり、それは運賃率の水準に依存することを明らかにする。3節は本稿での考察の中核を形成する。地域あるいは国の立地政策として、工場の生産性を主として向上させることを指向する工業団地と、規模の経済に基づく外部経済の発生を主として指向する工業団地の開発の2つの場合があるとする。これらの性格を有する工場団地の開発により工場誘致を図る場合に、その性格の相違が工場団地の立地に影響することを明らかにする。4節では本稿で展開された分析結果の意味を論じる。すなわち工場団地の建設の在り方の分析は法人税率また利子率の立地的作用の分析と補完関係をなして地域政策の立地的影響の分析に貢献するものであることを論じる。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/8135/s/6178/

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