Departmental Bulletin Paper 海をへだてた南北戦争―ヘンリー・アダムズの「外交教育」の背景―

岡本 正明

(80)  , pp.131 - 147 , 2015-10-30
ISSN:0287-3877
Description
本論考は,『ヘンリー・アダムズの教育』の「外交教育」の背景である,南北戦争時のアメリカ外交史の見取り図を描き出そうとする試みである。主として,アダムズがこの作品でテーマとしている外交的出来事(に関連する事項)を扱った外交史である。第1 章では,南北戦争初期における北部と南部の外交交渉を取り上げている。第2 章では,「トレント号事件」を中心に,米英の緊張関係が戦争の危機に瀕する様子を祖述した。また,第3 章では,イギリスを中心とした列強の,南北戦争に対する「干渉」の試みとその失敗を,当時の国際関係や政治・経済状況から重層的・多角的に分析・記述することを目的としている。『ヘンリー・アダムズの教育』における外交にかんする記述は,時として曖昧で,断片的で,謎めいている。この論考は,この作品の「外交教育」を,読者がより理解するための一助として書かれた,いわば一つの注釈である。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/8211/s/6336/

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