紀要論文 世界金融危機とマクロ経済政策

込江 雅彦

(第46号)  , pp.663 - 673 , 2015-09-30
ISSN:0285-9718
内容記述
 本稿では,世界金融危機について,いくつかの代表的な論説を紹介しながら,今後の研究の方向性を示した。まず金融危機の特徴についてまとめた。そこでは,従来のバブルと同様に,過度の金融緩和による住宅ローンの拡大という点を示した。次に,従来のバブルとは異なる2点の特徴について示した。その2点は,証券化と市場型間接金融を中心とした影の銀行システムである。この2つは従来とは異なる金融システムであり,そのことが世界に深刻な金融危機を引き起こした原因となった。 さらに,金融危機を起こしたマクロ的要因の2つの考え方を比較しながら,その背景にある中央銀行の姿勢について示した。すなわち,中央銀行による過度の金融緩和説とグローバル・インバランス論による資本流入説である。この2説を検討した上で,その背後にある中央銀行の姿勢について示し,今後の研究すべき方向性を示した。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/8165/s/6221/

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