Departmental Bulletin Paper <暴力-国家-女性>とルソーのアソシアシオン論

鳴子 博子

(第46号)  , pp.337 - 357 , 2015-09-30
ISSN:0285-9718
Description
人類は有史以来,数限りなく戦争を繰り返し,戦争を止めることができないでいる。いかにすれば,戦争をする国家を戦争をしない国家に転換させうるのか。女性は,戦争をしない国家を実現させるために何ができるのか。男性の能動性,攻撃性─その最たるものが兵士としての貢献─が,古典古代以来,共和制における市民の平等な権利獲得の要件とされてきた。しかしこのような男性型の共和制原理の呪縛は断ち切られる必要がある。いかにして。女性の攻撃性の乏しさ,受動性は肯定的な価値である。本稿では女性の受動性が新しい能動性の源泉となり,この女性の能動性が戦争をしない国家を出現させる,という仮説を立てる。その上で,ルソーの性的差異論を批判的に摂取し,それを換骨奪胎して新たな男女の能動-受動論を展開する。本稿は,男女型に鍛え直された新しいルソー型国家=アソシアシオン論を展開し,軍事・防衛のパリテを提起する。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/8151/s/6207/

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