Departmental Bulletin Paper 我が国の製造業における電力消費のエネルギー効率

本間 聡

(第46号)  , pp.297 - 317 , 2015-09-30
ISSN:0285-9718
Description
 本稿の目的は,我が国の製造業における消費電力量の効率性を全要素生産性の枠組みで評価し,削減可能な電力量を明らかにすることである。ノンパラメトリックな効率性評価手法である包絡分析法(Data Envelopment Analysis; DEA)を用いて,製造業の電力効率が都道府県別に1990年度から2009年度まで評価される。分析の結果,産出の減少を伴わずに削減可能な電力量は,規模に関して収穫一定を仮定した場合には年平均22.6%,規模に関して収穫可変を仮定した場合には年平均17.2%であった。サンプル期間を通じて効率的であった地域は,前者の仮定の下では愛知県と奈良県,後者の仮定の下では東京都,愛知県,滋賀県,奈良県,和歌山県,長崎県,沖縄県であった。削減可能な電力量が大きかった上位3地域はどちらの仮定の下でも兵庫県,大阪府,北海道の順であった。また,電力効率を被説明変数とするパネルトービットモデルによる実証分析によって,製造業産出に占めるエネルギー集約産業のシェアが高いほど電力効率は低くなることがわかった。
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http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/8150/s/6206/

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