Departmental Bulletin Paper 大手精密機器メーカーの組織体犯罪 ―「会社それ自体」の物神崇拝と「会社それ自体」が物象化された経済と犯罪―

前島 賢土

(第46号)  , pp.25 - 50 , 2015-09-30
ISSN:0285-9718
Description
 新聞等を資料として用いて、大手精密機器メーカーの金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽掲載)という組織体犯罪を考察した。大手精密機器メーカーの組織体犯罪は、「公表すれば倒産する可能性が高く、3万人の従業員とその家族を考えると決断できなかった」という大手精密機器メーカーの元社長の正当化によって促進される。この正当化は「会社それ自体」の物神崇拝という現代資本主義社会のイデオロギーをよりどころとする。また、「会社それ自体」の物神崇拝は現代資本主義社会における人間の実在条件である「会社それ自体」が物象化された経済によってもたらされる。「会社それ自体」が物象化された経済という現代資本主義社会における人間の実在条件、「会社それ自体」の物神崇拝という現代資本主義社会のイデオロギーは、正当化を通して、自他からの制裁という犯罪の統制要素を弱めている。
Full-Text

http://ir.c.chuo-u.ac.jp/repository/search/binary/p/8142/s/6189/

Number of accesses :  

Other information