紀要論文 The Determination of Abundances of Two RV Tauri Stars, U Mon and RV Tau
2つのおうし座RV型変光星、いっかくじゅう座U星とおうし座RV星の化学組成の決定

吉岡, 一男  ,  田中, 修  ,  中村, 仁  ,  Kazuo, Yoshioka  ,  Osamu, Tanaka  ,  Hitoshi, Nakamura

内容記述
 われわれは、おうし座RV型変光星の化学組成の異常を説明する3つの説の当否を決めるため、2個のおうし座RV型変光星、U MonとRV Tauを観測し、これらの星の化学組成を求めた。 観測は、県立ぐんま天文台の150cm反射望遠鏡に取り付けたエッシェル分光器を用いて行った。整約はソフトアウェアIRAFを用いて行い、解析は吉岡が作成したプログラムを用いて、太陽を比較星とする一種の相対成長曲線法で行った。 そして、次の結果が得られた。1) RV Tauでは、太陽に相対的な元素量は、散らばりは大きいが、凝縮温度と相関関係を示し、[M/H]の値は凝縮温度が高いほど小さい。この結果は、RV Tauでダスト・ガス凝縮が働いている可能性のあることを示している。  一方、U Monでは相関関係が見られず、ダスト・ガス凝縮の起きていないことを示している。2) Aグループの星であるU MonとRV Tauでの上述の相関関係は、Bグループの星にはダスト・ガス凝縮が見られるが、Aグループの星には明確には見られない、というGiridhar et al(. 2000)12)の結果を確認するものである。3) U MonとRV Tauの[Fe/H] の値によれば、2)の結果は、もともとの[Fe/H]の値が-1よりも小さなpost-AGB星はダスト・ガス凝縮の影響を受けない、というGiridhar et al(. 2000)12)の結果は確認しない。4) 両星とも相対的な元素量が各元素の第1電離ポテンシャルと相関関係が見られず、第1電離機構が働いていないことを示している。5) 両星とも相対的な元素量が各元素の第2電離ポテンシャルと相関関係が見られず、第2電離機構が働いていないことを示している。 以上の結果を確認するために、成長曲線法の異なる方式で再解析することが望まれる。
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