Departmental Bulletin Paper 愛媛県上島町住民における食事摂取状況と血中補酵素 Q10値 に関する研究
Association between diet habits and blood coenzyme Q10 levels among residents in Kamijima-cho, Ehime

高橋, 美知代  ,  木下, 徹  ,  丸山, 広達  ,  谷川, 武  ,  鈴木, 敏和

Description
【目的】補酵素Q10(CoQ10)は、エネルギー産生や抗酸化能に関わる生命活動に必須の分子である。CoQ10は体内で生合成されるため、栄養学上は非必須栄養素に分類されている。目安となる摂取量は決められておらず、また食習慣と血中CoQ10値の関連を調査した報告もない。本研究では愛媛県上島町の住民を対象として、食習慣が血中CoQ10値に影響を与えているか、横断的調査による検討を行った。【方法】愛媛県上島町の住民189名(男性67名:年齢58.8±14.3歳、女性122名:年齢60.1±13.9歳)を対象とし、身体状況、血液・生化学的検査、栄養素摂取調査および生活習慣調査を実施した。【結果】血中CoQ10値は個人差が大きかった。食事からのCoQ10摂取量は、男女ともに60歳以上の方が多い傾向にあった。CoQ10を多く含む魚類および豆類の摂取量は、男女ともに60歳以上の方が有意に多かった。血中CoQ10値とCoQ10摂取量との間には明瞭な関連がみられなかった。【考察】血中CoQ10値は個人差が大きく、本横断的研究では食事による影響を見出すことはできなかった。一方、生合成経路が途中まで共通である血中総コレステロール値が、血中CoQ10値の高いグループでは低いグループよりも高かったことから、血中CoQ10値の個人差の一部は、生合成能力と関連がある可能性が示された。食習慣の影響を調べるには、横断研究における研究デザインの最適化やCoQ10摂取量を変化させるような食事介入調査を行うことが必要であると推測された。
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